芽生えては枯れ、芽生えては枯れ

僕の文章が好きだと言ってくれる人がいてくれる。
とても嬉しい。

読むのも書くのも激しい波があって、凪いでいるのが大半だ。
今まで生きてきて、一度だけものすごいのが来たことがあった。
わずかひと月と続かなかったが、一度に4冊の分厚い本をカバンに入れていた。
同時に4冊読むなんて、僕にとっては、最高に知的な「すごい人」で、
自慢こそしなかったけど、その時はだいぶ酔った。

よくヘラヘラと真っ赤になった顔をしながら飲みの席で
「お酒を飲むのは好きなのですが、酒が僕を嫌いなようです」
具合が悪そうに見える酔った顔色を心配させないように、
こんな顔してますけどまだまだいけますよ、
ファイティングポーズ、とれてますよ、
と説明するために、
お決まりでこの呪文を唱える。

ああ、こんなに活字が好きなのに。

(あ、なんか酔ってきちゃったかも…)

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陶芸家の旧友と久しぶりに会い、珈琲館にて優雅なモーニングを頂いた。

キンキンに冷えた店内で近況について、あり方について、
ちょうどいい会話の温度で震えながら話した。

こちらサイドからすると、話させていただくことで、
不満、不安、希望、毒、などなど、まだ予備軍にも満たない言葉の素粒子たちが集まってきてくれて、
ああ、だんだん形になってきてくれてる、僕の言葉の素粒子たちよ。
いざ言葉の種とならんとする、実態無き者たちよ。ああ、、

となる。

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お、おお…
か、書ける… 書けてるぞっ…!!

(本項は、なんとなく文章が書きたかったけれど、結局、人と会って、話すことで頭の中が整理されるっていう極々普通の頭のお片づけが、とても充実していたというストーリーです。)

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